ユリ科の多年草。
我が家では畑の周辺に自生している。
フキノトウが花を咲かせる3月下旬、他の植物に先駆けて下の画像のように芽を出す。
5月下旬にはこのように大きく成長する。
その後、地上部が硬くなって食べられなくなり一旦枯れるが、地下の球根は生きている。
9月になるとそれが芽を出し、ある程度成長することもある。それも冬になると地上部はまた枯れる。
我が家の春の食卓には欠かせない。天麩羅や炒め物にしているし、香りに若干野性味があるが、葱の代用として冷奴や麺類の薬味にも使っている。
アサツキは、葱を小型にしたような感じで、その葉は天を目指して突き立っている。味と香りは野性味を帯びた青葱といった感じ。
一方、野蒜(ノビル)は粉が噴いたような白みがかった緑色で、なんとなくよれよれした扁平な葉だ。それは、アサツキとは違ってこころもち下を向いている。香りはほんのりと野性味があるが、味の方は淡白な韮といった感じ。
アサツキの葉の断面がほぼ真円なのに対して、野蒜のそれは扁平またはV字型である。それでも判りにくければ、引き抜いて地下の白い部分を見る。右の画像のように、アサツキは葉の延長の紡錘形になっているのに対して、野蒜は玉葱のような球形をしている。