穀物である大豆(だいず)が完熟する前に収穫したもののこと。そのためこれは、「野菜」として扱われる。
日本では、ビールのおつまみとしてまず思い浮かぶ人も多いだろう。というのも、これが収穫されるのはビールが一番うまい季節だからだ。現在では、冷凍食品としても多く出回っているので、年中食べることができるが、我が家では秋に収穫した生大豆を枝豆として食べている。
このように黄色くなっていても、乾燥していないものを新鮮なうちに調理すれば、立派な枝豆になる。
世間ではこれを塩ゆでにしたり、ゆでたものに塩をまぶしているようだが、我が家ではそのようなことはしない。なぜなら、そうすると豆本体に浸み込む塩分よりも、鞘(さや)に浸み込む塩分の方が多く、しかもそれは食べられずに捨てられてしまうからである。
我が家で使っている塩は、いわゆる精製塩ではなく、海水から作られた旨み成分のある、ちょっと値段の高い塩だ。それをなんでむやみに捨てることができよう。そのため、鞘から出したものを3分ほど茹で、それに塩をまぶし、箸でつまんで食べている。鞘からポンとはじき出し、口の中に放り込む快感がないのが、やや残念だが・・・