ミニトマト
2004.07.10
更新 2015.06.16
育たないときは?
肥料や水をちゃんとやっているのに育たないときは、連作障害の可能性がある。
また、幹の生え際に芯喰い虫が入ると、せっかく実を着けたのに急に枯れてしまうことがある。
細長いアイコという品種
比較的手軽に栽培できる
野菜はなんでもそうだが、野生種に近い物ほど病気や虫に強いようだ。トマトも例外ではないと思う。
日本の市場で最も一般的な生食用の大型のトマトは、比較的皮が薄く甘味が豊富で、実も柔らかく出来ている。それに対してミニトマトは、小型で皮も比較的厚く、実もさほど柔らかくない。これは、トマトが野生だった頃の原型をかなり保持しているのではないかと、私は勝手に想像している。それを裏付けるように、一般のトマトは病気に弱く、人が手を充分に掛けてやらなければちゃんと育たないが、ミニトマトはある程度放っておいてもそれなりに育つ。
我が家での栽培方法
我が家では、一般のトマトを手間を掛けて作るよりも、比較的手間の掛からないこのミニトマトと、我が家の料理に不可欠なイタリアントマトを好んで作っている。
- ナス科なので連作に注意する。
- 肥料は元肥として人糞と枯れ草と木灰。追肥はしない。
- 5月初旬、ポットに種を蒔く。日中の気温が20度を超えるようになると発芽する。
- 本葉が5~6枚程度になったら定植する。その際、芯喰い虫の侵入には気を付けること。
- 苗を購入する場合は、5月下旬までに定植できるようにする。
- 脇芽を摘んだ方が実の付きが良くなる。我が家では最初の頃に出た脇芽1本だけを残し、1株で2本仕立てにしている。摘んだ脇芽は挿し木にして増やすことも可能だ。画像のものは、いずれもそのようにして栽培したもの。
- 草丈が25cmを超えたら支柱を立ててやる。
- 根を深く下ろすので乾燥には比較的強いが、多湿には弱く病気になりやすい。
- 実の赤くなったものから順次収獲する。
雨が降った後には皮が割れて、そこから虫が侵入したり腐ったりするので、なるべくなら雨の前に収穫してしまう。
- 日中は気温が高く夜は逆に冷えた方が元気が出るようだ。生育が旺盛で、幹の丈は最終的には2m以上に達し、この1株から約200個の実を収穫することが出来た。
- 低温には比較的強いが、霜が下りると枯れる。
用途
ミニトマトはサラダはもちろん、種と皮さえ気にならなければ、加熱してパスタやピザのソース、中華料理などにも使える。
はたけ 客間