ショウガ科の多年草。学名:Zingiber mioga
あまり日当たりが良くなく、湿った場所に好んで生える。葉は冬に枯れるが、地下茎が生きているので、翌年の初夏にはまたそこから芽が出る。
我が家では薪小屋の北側に群生している。肥料や水やりなどの手間は一切掛けておらず半野生の状態だ。
それでも毎年夏になると、その株の脇から親指大の穂が出て来る。普通ミョウガと言えばこれのことで、厳密に言えばハナミョウガと言うのだそうだ。
ミョウガタケといって茎を軟白化させたものもあるそうだが、我が家で食べるのはハナミョウガだけだ。
その穂の先から、すぐに上の画像のようにクリーム色の花が何本か出る。これももちろん食べられる。薄暗い藪の中ではこの花が良く目立つので、それを目印にして、穂の地表から少し下の白い茎をポキンと折って収獲する。
我が家では8月中旬から9月中旬の約1ヵ月間に収穫できるが、気温が30度を超えるようにな真夏日が続くと出なくなる。
殆ど日が当たらない場所にあるので、年間の収量は平均20個くらいだが、一人暮らしで季節を味わうのならそれで充分だ。
我が家では、刻んで味噌汁の具にするか、蕎麦や冷奴の薬味にするのが最も多い。火を通すと味も香りも半減するので、熱い物に入れるときは火を止めてからにしている。また、生のまま丸ごと梅酢や味噌に漬けても美味しい。
夏の終わりから秋の始めを楽しめる味覚だ。