アオイ科トロロアオイ属の1年草。学名:Abelmoschus esculentus。
アフリカ北東部原産とのこと。
関東地方で普及したのは比較的近年だ。私の記憶ではたしか1975年以降、一般の店で少しずつ見られるようになってきたように思う。
我が家の畑での肥料は木灰と下肥。
虫にも強いので、比較的栽培が容易。しかし酸性には弱いので、成長が遅いようなら、石灰を少量幹周りに撒いて、その後の様子を見るとよい。
実は、あまり大きくなると硬くて食べられなくなるので、一般の生産者は10~12cmくらいで収穫して出荷しているようだ。しかし、それだともったいないので、我が家では12cm~16cmのものを収穫している。それでも硬さは全く感じない。
完熟した実から取った種は、コーヒーの代用となるとか。それまでに食べてしまうので、まだやったことはないが・・・。
実に含まれているとろみ成分は、ペクチン、アラピン、ガラクタンという食物繊維で、コレステロールを減らす効果をもっているそうだ。
また、ビタミンA、B1、B2、C、カルシウム、カリウムなども含まれているため、夏ばて防止、整腸作用などが期待できるとのこと。
我が家では味噌汁の具にしたり、さっと茹でて刻んだものに鰹節と醤油をかけて食べることが多い。またオクラのインドカレーや、スープ、パスタの具などにも使う。
それまで加熱調理しかしていなかったのだが、2013年8月に試しに生を刻んで食べてみた。加熱したものに比べると、タケノコのような生臭さが最初は気になったが、慣れると、これがオクラ本来の香りなのだということで納得できた。つまり、加熱することによって風味が飛んでしまうということだ。人によって好き嫌いが分かれると思うが・・・。