学名:Dioscorea japonica、ヤマノイモ科ヤマノイモ属のつる性多年草。
秋になると地上の蔓に、上の画像のようなムカゴを付けることが多い。蔓を辿って芋のありかを探し当てる労力と、その後地中深く隠れている芋を掘り出す多大な労力を考えると、ムカゴを採った方がはるかに楽なので、私はもっぱらムカゴのみを食べ、来年のムカゴのために芋は掘らないでおく。
生のムカゴや芋には、消化酵素であるジアスターゼが含まれているそうだ。しかも、火を通すと皮に含まれている苦味が無くなることの引き換えに、粘り気と風味が無くなるので、我が家ではムカゴは皮を剥かずに、ネギや鰹節とあえて、わさび醤油で食べる。
冬は地上部が枯れるが、細く長く伸びた地下の芋は毎年更新されて肥大する。
漢方では滋養強壮の薬として用いるとのこと。
民間では、すりおろした物を火傷、腫れ物、歯痛、霜焼けに外用するそうだ。