「いごねり」とは、新潟県佐渡地方を中心に食べられている郷土食材だ。
原材料は「えご」という海藻。それを煮て溶かした汁を濾し、冷やして固めたものだ。
トコロテン系の食材だが、それよりも海藻の風味が高く、繊維質も微かに感じられるので、私はトコロテンよりもこちらの方が好きだ。
普通は、約20cm四方で厚さ1~3mmの板状のものをロール状に巻いて販売している。
原材料が手に入れば個人家庭でも作れる。上の画像がそうだ。
原材料は乾物の状態で流通しているので、年間通じて製造可能なのだが、佐渡では特に夏に必ず食べられる食材の一つではないだろうか。
冷たく冷やしたこのロール状のものを、幅3~5mmの輪切りにして皿に盛り付け、刻みネギ・ワサビまたはおろし生姜・醤油をかけて食べるのが最も一般的だ。
加熱すると溶けてしまうので、うどんや蕎麦の具にするのなら、冷たいものに限る。