だいどころ

おからのミートソース

　「おから」は「卯の花」とも呼ばれ、豆腐の絞りかすのことだ。「かす」とは言っても立派な食材だ。
　これをただで分けてくれる豆腐屋さんを私は知っているし、豆腐屋のアルバイターとのコネクションもあるので、不定期ではあるが無料で手に入る。そのような機会があると、その時点での食材の在庫状況に応じた料理となって、我が家の食卓に登場する。
　最も典型的なのは、人参、牛蒡、蒟蒻、椎茸などと共に、ポロポロの炒め煮にするもので、日本人にとってはお馴染みのものだと思う。また、カレーに入れると、大豆の風味によってこくが増すし、じゃが芋のようにしてコロッケの具に使用することも出来る。
　今回は、たまたま冷蔵庫に合挽き肉と冷凍トマトがあったので、それを使ってこのようにしてみた。

材料（４人分）

• オリーブ油　大さじ２杯
• ローリエ（乾燥した月桂樹の葉）　大１枚
• ニンニク　２片
• 玉葱　中半個
• 塩　小さじ３杯
• 胡椒　適量
• 生のトマトまたはトマトの缶詰め　３００～５００g
• 人参　中半本
• 合挽き肉　２００g
• おから　２００g
• 椎茸　中１個
• お好みで、バジル、オレガノ、タイムなどのハーブ　適量

下ごしらえ

• ローリエは、横４つぐらいに切る。
• ニンニク、玉葱、人参、椎茸は、みじん切りにする。
  　

作り方

1. フライパンか厚手の鍋を熱し、オリーブ油を敷いてローリエとニンニクを弱火で炒める。
   
2. ニンニクが狐色になってきたら玉葱を加えて塩胡椒をし、火をやや強めて更に炒める。
3. 玉葱の色が透き通ってきたら、人参とトマトを加えて更に炒める。
4. トマトの形がくずれたら、挽肉とおからを加えて更に炒める。ローリエは食べても美味しくないので、発見し次第取り出す。
5. 火が通ったら、椎茸を加えて１分ほど弱火で炒める。
6. 火を止めて、お好みのハーブを加え、よく混ぜたら出来上がり。
   
   バジル、オレガノ、タイムを加えたところ

使用方法

　典型的なのはパスタのソースだ。
　その他、洋風チャーハンの具にもなるし、硬めに作ったものをコロッケの具にするという手もある。