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だいどころ

サバのヨーグルト煮込みインド風

2009.09.03
更新 2021.08.20
大根葉のインドカレー
インド式の一人前。

小振りのサバ(鯖)のスパイシー料理

小鯖  我が家の地域の漁業は盛んで、町のスーパーの鮮魚コーナーには一年中、旬の海の幸が所狭しと並んでいる。しかもそれが新鮮で安い!
 9月になると、全長20~30cm くらいの油の乗ったサバ(鯖)が信じられないような価格で登場し、それは冬を経て翌年の春まで続く。1パックで3~7尾入っており、その総重量は0.6~1.2kg 。それが50~150円で売られているのである!!! 極貧の私は、いつもそれを利用させてもらっている。逆に言えば、魚はそれか小型のアジくらいしか買えないのである。トホホ……
 さて、「サバの生き腐れ」という言葉があるように鮮度が落ちるのが早いし、アニサキスという寄生虫が内臓にいることがあって、それが鮮度の劣化と共に身にも進入して来る。そのため、買って来たら新鮮なうちに、さっさと調理してしまうことにしている。
 しかし、一人暮らしの我が家では、こんなに大量の魚を一度に刺身では食べられないので、比較的大きめの物なら酢漬にしている。酢はカルシウムを柔らかくする働きがあり、小骨まで食べられるので、それを除去する手間が掛からず捨てる無駄もない。それは酒の肴やご飯のおかずとして、冷蔵庫の中で1週間くらいもつ。その一方、小さめの物は今まで煮物にしていた。
 近頃そのようなサバを買ってから、賞味期限切れ間近の無糖のプレーンヨーグルトが安く売られているのを目にした。
 無糖のプレーンヨーグルトは、日本人の感覚からすると、冷やして砂糖を掛けて食べるものだが、インドでは伝統的に鶏料理の調味料として加熱して使われている。日本風の言い方をすれば、チキンカレーのルーにヨーグルトを使うのだ。もちろん砂糖など入れない。ちなみに鶏肉を使った料理は、インドでは高級料理に属しているが、それを安価なサバですると、どうなるのかはわからない。試しにやってみたところ、なかなかの出来だったので公開することにした。
 私は以前インドを長期間旅行していたことがあるが、ニンジンを使った料理には一度もお目に掛からなかった。しかしここでは、栄養面を考慮してニンジンを使用しているので、堂々と「インドカレー」とはせず、「インド風」にしている。
 それでは早速ご紹介しよう。インド高級料理の雰囲気をお試しあれ。

作り方

材料
インド式に小皿に盛り、他の複数のカレーと共に食べるなら8人分、日本風にこれだけおかずにするなら4人分。 ココナッツオイル
我が家のココナッツオイル
インド RAJ OIL MILLS LTD. 製
日本でも手に入る。

※ 手に入らなければ、その両者を合わせた物として、一般で売られているカレー粉を代用することができる。その場合の合計の量は大さじ4杯。
下ごしらえ
調理
  1. フライパンを火に掛け水気をとばし、油を入れたらすぐ弱火にする。
    フライパンに油を入れる
    半練り状態のココナッツオイル。温度が上がれば液状になる。バターと同じようなものだ。
  2. Aを入れ、絶えずかき混ぜて焦げないようにする。カレー粉を使用する場合は、ここを飛ばす。
    香辛料を炒める
  3. 香りが出てきたらニンニクを加えて炒める。
  4. ニンニクの色が変わってきたらタマネギと塩を加え、中火にして炒める。
    玉葱を加えて炒める
  5. タマネギが金色になってきたら、ニンジンを加えて炒める。カレー粉を使用する場合は、この時点で入れる。
    ニンジンを加えて炒める
  6. ある程度ニンジンに火が通ったら、ターメリックとヨーグルトと水を加えて強火にする。
    ヨーグルトと水を加える
    ヨーグルトが入っていた容器をすすいだ水を利用すると無駄がない。
  7. 沸騰したら、サバを加える。
    B とサバを加える
  8. サバの身が崩れないようにして、焦げ付かないように時々軽く掻き混ぜる。沸騰したら中火にして約二分間沸騰させれば充分。煮過ぎても身が崩れるので注意。ガラムマサラを加えて軽くかき混ぜて火を止める。
  9. 器に盛り付け、青唐辛子またはピーマンの切ったものを上に乗せて出来上がり。
    出来上がり

作り方のポイント

 サバを入れてからは、その身が崩れないように注意すること。
 とろみのない、サラッとしたスープ状のカレーに仕上がる。

食べ方

 日本の煮魚と同じで骨を残しても構わないが、ヨーグルトの酸と熱により、ある程度柔らかくなっているので、私は背骨まで丸ごと食べている。
 日本では、煮魚の汁を残すことは珍しくない。それは、その主体があくまでも魚本体であり、汁はその副産物だからだ。ところがこの料理だと、魚とその煮汁がセットになっているので、スプーンですくうかパンなどで拭くかして、汁も残さず食べたいものだ。
 ココナッツオイルは、ご飯との相性が良いが、ロティやパンで食べてもいけるし、パスタのソースとしても使える。

インドカレーの概念については、インドカレーの楽しみ をご参照ください。
他のレシピ: 菜食 (vege) 大根葉のインドカレー ナスのインドカレー オクラのインドカレー タケノコのインドカレー じゃが芋と大豆のインドカレー
非菜食 (nonvege) キーマカレー
主食 チャパティ(ロティ) 薬味 チャトニー(チャツネ)

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