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だいどころ

銀葉藻(ぎんばそう)

2015.02.27
更新 2022.03.03
生の銀葉藻
洗った生の銀葉藻

 学名:Sargassum horneri、和名はホンダワラ、褐藻類(ヒバマタ目ホンダワラ科)。

 枝の各所に、直径2~3ミリの丸い浮きが付いていて、これのお陰で海面に向かって浮き立つことができる。

 私の住んでいる地域のスーパーなどでは乾燥させた海藻が年間を通じて袋詰めされて売られているが、冬の終わりから春先に掛けてには何種類かの生の海藻類が出回る。その中にこの銀葉藻もある。これは大体2月の中ごろから3月の終わりまでが食べごろで、それを過ぎると硬くて食べられなくなる。
 この海から上げたままのものはまだ生きているので、冷蔵庫内であれば4~5日間保存することが出来る。ところが真水で洗うと、かえって日持ちがしなくなる。冷凍では長期保存が可能だが、これも死んでしまうので解凍後は2~3日で使い切ること。
 そのままだと長い物では60センチくらいある。また、野菜では茎にあたる部分は硬いので、それは取り除き、食べ易い大きさに切って使う。

 地方によって呼び方が違うようだ。ここ新潟県の佐渡ではホンダワラ(和名)=ギンバソウ(地方名)で、アカモク(和名)=ナガモ(地方名)ということになっている。つまり当地では、ナガモとは違う海藻だということだ。ぱっと見は似ているが、ナガモの浮きは細長いのに対して、こちらは卵型になっている。また加熱して切り刻むと、ナガモはとろみがたくさん出るのに対して、こちらはとろみがほとんど出ない。


これをサッと湯にくぐらせると、このように鮮やかな緑色に変化する。
加熱後の銀葉藻
加熱後の銀葉藻

 葉物の野菜と同じで、あまり長く加熱するとこの緑の鮮やかさが失われてしまう。
 モズクのように酢醤油を掛けて生姜や山葵を添えただけで、ご飯のおかずや酒のつまみになる。また、味噌汁や吸い物をはじめ、蕎麦やうどんの具にもなる。
 春の到来を味わえる食材の一つだ。

銀葉藻の味噌汁
調理例:銀葉藻とシメジとネギの味噌汁


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