その中に入っているのがこの、豆炭を入れるための火床(ひどこ)という容器だ。
蓋を閉じた状態で、その上部に付いているレバーを左に回すと、蓋に開けられてある穴が左の画像のように開き、右に回すと右の画像のように閉じる。穴の面積が大きいほど空気が多く入るので火は大きくなり、小さいほど火も小さくなるという仕組みで、温度を調整するというわけだ。
それを止まるまで右に回すと、蓋を開けることが出来る。
内部に張られている白い繊維状のものは断熱材で、これが少しでも破損していると火災の原因になる。これは消耗品なので、使用するごとにチェックし、必要があれば交換すること。ホームセンターなどで手に入れることが出来る。
ここに豆炭の着火した部分が互いに付くように抱き合わせて置く。豆炭の性質や着火の方法については、こちらを参照。
我が家で一度に入れる量は2個から4個までで、その日の気温に応じて個数を調整している。一人でこたつを使用する場合、午前中2個、午後2個の一日計4個というのが最も一般的だ。
蓋を閉めて穴を全開にし、豆炭が倒れないように注意しながらカバーの中に収めてその蓋を閉じる。
この上の画像では、こたつ掛けが掛かっていないが、もちろん掛けた状態で30分ほどしてから、こたつ内部が熱くなっていたら豆炭に火が回っているので、あとは火力を最小にしておけば、豆炭2個でも長ければ10時間ぐらいは暖かさが持続する。
電気のものだと、その熱が「チクチク」と感じるのに対して、豆炭の熱は通常なら「ホンワカ」という優しい感じがするし、火力を最大にすれば熱くて汗が出るほどになる。
但し、豆炭が燃焼すると一酸化炭素が発生するので、こたつの中に長いあいだ顔を入れていてはいけない。その取扱説明書をよく読んで使用すること。
それならば、猫をこの中に入れることも、もちろん避けた方がよい。しかし、現在の我が家の猫は、豆炭が燃焼する際、その初期に発生する臭気が嫌いなせいか、入っても5分としないうちに出て来るか、右の画像のようにして「いい湯だニャ」のお顔になっている。そのため、今のところその中毒にはなっていない。
しかし油断は禁物なので、これに入った猫に対しては、小まめに換気してやらなければならない。もしくは完全に進入禁止にすることだろう。
ご注意:ここに紹介されている情報を元にして生じた、火災や火傷、一酸化炭素中毒などに対して、このサイトでは一切責任を負うことが出来ません。火の取り扱いと換気には充分ご注意ください。
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