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パソコンの部屋

その8 4代目死す!?

2008.11.5.
2008.11.7. 更新

ubuntu を試す

 我が家のノートパソコンのハードウエアに部分的に対応していない Debian のカーネルに見切りを付けた私は、Debian から派生したというフリーのディストリビューション「ubuntu」に着目した。ただでさえ物覚えが悪いこの頭なので、新しいコマンドをなるべく覚えずに済ませたいと思ったからだ。
 ubuntu の日本語サイト http://www.ubuntulinux.jp/ に行って、早速「ubuntu-8.04.1-desktop-amd64.iso」をダウロードし、CDに焼いてブートさせるとインストーラーが起動する。ここで面白いのが、ハードディスクに変更を加えることなく、ubuntu をCDから起動させるという、いわゆる「LiveCD」という機能だ。それを早速試してみた。
 数分間設定を終えると、次のような GNOME デスクトップが現れた。
ubuntu の GNOME デスクトップ
 おおーー! 素晴らしいーー!!
 最初からちゃんと 1280x800 の解像度になっているし、デザインも洗練されており、フォントもきれいだ。
 いくつかのプログラムを立ち上げたが、そのウインドウの挙動もカッコいい!
 近頃検索サイトで調べ物をしていると、ubuntu を入れたという人で若い人が少なくないことも頷ける。
 私は早速、Windws とは別のパーティションを作って、これをハードディスクにインストールすることにした。グラフィカルのインストーラーは、Debian のテキストインストーラーと比べると、省略されている部分が多くてその行程が簡素化されていた。
 それが終わって再起動させてから試してみると、このカーネル 2.6.24-19-generic では、サスペンドもハイバネートも出来ることがわかった!
 しかし、無線LANが使えない。
 「ndiswrapper」を使っても、Debian 4.0 のときと似たような症状だった。但し「ndiswrapper -l」とコマンドすると、その答えが

net8187b : driver installed
	device (0BDA:8189) present

 となることが違うくらいだ。私は、「秋の陣」のときの泥沼化の二の舞を防ぐために、その相違を比較研究することは放棄して、さっさと別のディストリビューションを試してみることにした。

openSUSE を試す

 次に着目したのが、openSUSE だ。日本ではまだあまり一般的ではないが、ヨーロッパではかなり普及しているというし、ubuntu 同様、デフォルトでのセキュリティもしっかりしているようだからだ。
 その日本語サイト http://ja.opensuse.org/ からダウンロードページへ行ってみる。
ファイルの選択
 ここで、パソコンの環境と自分の要望に応じた選択をして、「openSUSE-11.0-GNOME-LiveCD-i386.iso」をダウンロードすると、それをCDに焼いてブートさせた。こちらにも、LiveCD の機能があったが、それを使わずに Windws と ubuntu とは別にパーティションを作ってインストールした。
 私の個人的な感想としては、同じグラフィカルインストールでも、ubuntu の方が理解し易いし操作も簡単だと思った。しかし ubuntu 8.04 では、「パーティショニング」の途中で画面がフリーズしたまま応答しなくなることがあったが、こちらの方はそのようなことはなかった。
 インストールが無事終了したので、早速再起動してみた。これが、その GENOME デスクトップの画面だ。
openSUSE GENOME
 私の個人的意見として、デザインや配置は ubuntu 8.04 の方が馴染めるが、一番の問題はカーネルだ。今まではずっと 2.6.24 だったが、この openSUSE 11.0 のカーネルは、2.6.25-18-0.2 になっている。
 時計が9時間進んでしまうが、これは Debian 4.0 同様、64bit 用のものにインストールし直せば、解決すると思う。
 私は早速、気になっている機能を試してみた。
 サスペンド…………OK。
 ハイバネート………OK。
 無線LAN………?
 無線LAN………!
 な、な、なんと、「ndiswrapper」の反応が、今までと微妙に違っているのだ。

# ndiswrapper -i ./net8187b.inf
installing net8187b ...
# ndiswrapper -l
net8187b : driver installed
# ndiswrapper -ma
module configuration information is stored in /etc/modprobe.d/ndiswrapper
# ndiswrapper -mi
module configuration information is stored in /etc/modprobe.d/ndiswrapper
# ndiswrapper -m
module configuration contains directive install usb:v0BDAp8187d*dc*dsc*dp*ic*isc*ip* /sbin/modprobe ndiswrapper
;you should delete that at /usr/sbin/ndiswrapper line 868, ‹MODPROBE› line 339.
module configuration contains directive install usb:v0BDAp8189d*dc*dsc*dp*ic*isc*ip* /sbin/modprobe ndiswrapper
;you should delete that at /usr/sbin/ndiswrapper line 868, ‹MODPROBE› line 340.
adding "alias wlan0 ndiswrapper" to /etc/modprobe.d/ndiswrapper ...

 ここまでは、赤で示した部分を除いて、Debian や ubuntu とほぼ同じだ。ところが、その結果を確認してみると…

# ifconfig
eth0      Link encap:Ethernet  HWaddr 00:E0:B8:8B:51:92  
          inet addr:192.168.3.20  Bcast:192.168.3.255  Mask:255.255.255.0
          inet6 addr: fe80::2e0:b8ff:fe8b:5192/64 Scope:Link
          UP BROADCAST RUNNING MULTICAST  MTU:1500  Metric:1
          RX packets:1643 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
          TX packets:1703 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
          collisions:0 txqueuelen:1000 
          RX bytes:1124754 (1.0 Mb)  TX bytes:161671 (157.8 Kb)
          Interrupt:219 Base address:0xa000 

lo        Link encap:Local Loopback  
          inet addr:127.0.0.1  Mask:255.0.0.0
          inet6 addr: ::1/128 Scope:Host
          UP LOOPBACK RUNNING  MTU:16436  Metric:1
          RX packets:68 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
          TX packets:68 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
          collisions:0 txqueuelen:0 
          RX bytes:3840 (3.7 Kb)  TX bytes:3840 (3.7 Kb)

wlan0     Link encap:Ethernet  HWaddr 00:16:44:AD:0D:AD  
          inet6 addr: fe80::216:44ff:fead:dad/64 Scope:Link
          UP BROADCAST MULTICAST  MTU:1500  Metric:1
          RX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
          TX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
          collisions:0 txqueuelen:1000 
          RX bytes:0 (0.0 b)  TX bytes:0 (0.0 b)

うぉ~~~!!! 憧れの wlan0 だ~~~!!!
 私はすかさず、「iwconfig」というコマンドでも試してみた。すると、次のような答えが返ってきたではないか!

lo        no wireless extensions.

eth0      no wireless extensions.

wlan0     IEEE 802.11g  ESSID:off/any  
          Mode:Managed  Frequency:1256.85 GHz  Access Point: Not-Associated   
          Bit Rate:54 Mb/s   Tx-Power:20 dBm   Sensitivity=0/3  
          RTS thr:off   Fragment thr:off
          Encryption key:off
          Power Management:off
          Link Quality:0  Signal level:0  Noise level:0
          Rx invalid nwid:0  Rx invalid crypt:0  Rx invalid frag:0
          Tx excessive retries:0  Invalid misc:0   Missed beacon:0

うひょ~~~!!! 間違いないぞ~~~!!!
 私の目から、思わず大粒の涙がこぼれそうになった。しかし、泣いている場合ではない。モードやら暗号化やらの設定をきっちりしないと、アクセスポイントと繋がらないのだ。
 ここで一休みしたことに、そもそもの間違いがあった。

寄り道をする
…破局への第一歩

私の数ある悪癖の一つに、今現在していることから何かのインスピレーションが湧くと、そっちへ寄り道してしまい、下手をするとそこで迷ってドツボにはまってしまうということがある。今回のこれが、正にそれだった。
 それは忘れもしない、2008年10月21日(火)のことだった。いつものように朝食を終えてパソコンを起動させると、これもいつものようにOSを選択するための画面になるのだが、そこに羅列されている文字を見ていて、ふと思った。
『openSUSE 11.0、ubuntu 8.04.1、Windows XP Homeedition。3つも入ってるんだよな。そうそう。ここに Windows Me を加えれば、今までそこで使っていたソフトで、XP では使えないものも使えるようになるんだ。これぞマルチブートの醍醐味だな!』
「すぐ調子に乗る。」
 これも私の重大な悪癖の一つだ。
 このノートパソコンに搭載している80GBのハードディスクは、この時点でこのようなパーティション分けをしていた。
Partition種類シリンダ使用状況ファイルシステム
hd0,2基本1-5514.5GBD:\ リカバリFAT32
hd0,1基本552-225314GBC: Windows XPNTFS
hd0,5論理2254-28615GBE:FAT32
hd0,6論理2862-34695GBF:FAT32
hd0,7論理3470-40775GBG: My DocumentFAT32
4078-754028.5GB空き
hd0,9論理7541-85138GBubuntuLinux ext3
hd0,8論理8514-87562GBスワップ領域Linux swap / Solaris
hd0,10論理8757-97298GBopenSUSELinux ext3
 2つの基本領域は、最初の頃 Windows XP をリカバリした際に勝手に作られたものだが、それ以外は私が思い付きで C: から切り分けていったので、はっきり言って滅茶苦茶な並びだ。
 それはまあいいとしても、ここで魔が差した私は、なぜか Windows のツールではなく、Debian 4.0 インストールCDの「パーティショニング」によって、Windows Me をインストールするためのパーティションを作るということを試みたのである。なぜそうしたのかというと、Debian の「パーティショニング」の方が断然見易いし、単純明快でわかり易い。しかも、「パーティションを使用しない」という選択肢があるので、それを選択しておけば、そのパーティションはフォーマットされることがないことを知っていたからだ。
 それによって私は、「hd0,2」のリカバリ・パーティションを削除して空きを作り、そこに新たな2つのパーティションを作った。
Partition種類シリンダ使用状況フォーマット
hd0,11論理1-2752.25GB未使用FAT32
hd0,12論理276-5512.253GB未使用FAT32
hd0,1基本552-225314GBC: Windows XP使用しない
hd0,5論理2254-28615GBE:使用しない
hd0,6論理2862-34695GBF:使用しない
hd0,7論理3470-40775GBG: My Document使用しない
4078-754028.5GB空き
hd0,9論理7541-85138GBubuntuLinux ext3
hd0,8論理8514-87562GBスワップ領域Linux swap / Solaris
hd0,10論理8757-97298GBopenSUSE使用しない
 何の疑いもなくこの設定を保存して、Debian 4.0 をインストールせずにパソコンを再起動させると、真っ暗な画面に次のような三行の文字列が現れて、それ以上先へ進まなくなってしまった。

GRUB Loading stage1.5.

GRUB loading. please wait...

Error. 24

 上の二行は、起動時にはお馴染みのものであるが、正常な状態ならこれはすぐに消えて、「/boot/grub/menu.lst」で設定してある内容が映し出されるのである。しかし、それがいつまで待っても現れない。「エラー:24のために起動できない」ということだ。
 こういう時に、パソコンがもう一台あると心強い。私は早速、それまでしばらく使っていなかった3代目の電源を入れると、Web検索でこの問題について調べてみた。
 すると、「GRUB Error 24」とは、カーネルが無いのでスタートすることができないということだそうだ。
『なーんだ、そうか。そういえばさっき、「D:\」をいったん削除して、そこに2つのパーティションを作ったんだよな(笑)』
 パーティションの数を増やしたなら、当然番号がずれてくるので、「menu.lst」の内容もそれに応じて書き変えなければならない。私は自分の間抜けさに呆れつつ、余裕の苦笑いをした。そうなのだ。この時点でなら修復する方法は、まだいくらでもあったのだ。
 私はまず、ubuntu 8.04.1 の LiveCD によって、GRUB の修正を試みた。GRUB とは Linux のブートローダーだ。コンピューターを起動する際、BIOS はまずハードディスクの一番最初の512バイトの領域 MBR(マスターブートレコード)を読み込む。しかし、その狭い領域には一つの行き先しか記述することが出来ないので、複数のOSの中から一つを選択出来るようにするためには、このようなプログラムが必要なのである。
 ファイルブラウザを使って「File System」を開き、/boot/grub フォルダを探すが、見付からない。考えてみれば当たり前だ。この ubuntu はCDから起動したので、その「ファイルシステム」の中にそれがあるわけない。開かなければならないのは、現時点での GRUB を作った openSUSE 11.0 が入っているパーティションの /boot/grub/menu.lst ファイルなのだ。
 それを開いて正しく書き直すが、今度はその保存が出来ない。これも当たり前だ。CDからアクセスしているので、その権限が無いのだ。私は、自分が知らず知らずのうちにパニックに陥っていて、馬鹿なことをしていることを悟った。しかし、努めて冷静になって考えたら、別のOSをインストールして MBR(マスターブートレコード)を書き直してしまえばいいということに気付いた。
 それなら、この機会を利用して、Windws Me をインストールしてしまおう。それによって MBR を書き直せばいいんだ!
「ハハハ! 田野呵々士は、転んでもただでは起きない!」
 おいおい、そんな暢気なことを言っている場合ではないぞ。Windws Me のインストールCDを入れて再起動させても、インストーラーが起動しないじゃないか! BIOSの設定で、ハードディスクからのブートを無効にしても駄目。要するに、インストーラーの自動実行ファイルが読み込まれずに無視されてしまうのだ。
 それならばと、今度は Debian のCDをドライブに挿入して再起動させてみた。すると、これは見事インストールに成功した。その後再起動させると、今度は真っ黒な画面にこのような字が現れ、またそれ以上先へ進まない。

GRUB Loading stage1.5.


Error. 16

 私の顔から笑みが減衰していった。
『今度は、さっきより一行手前でエラーになってる……。』
 またもや別のパソコンによってその原因を調べると、「GRUB Error 16」とは、そのパーティションの存在は確認できているが、ファイルシステムが合っていないので起動できないことなのだという。一進一退なようだが、症状は確実に重くなっている。
 とにかく、GRUB が動かなければパソコンをハードディスクから起動させることは出来ない。私はまた、Debian 4.0 のインストールCDを挿入して、パソコンを再起動させた。このCDに、このような形でお世話になるとは思ってもいなかった。とにかく、必要最小限のパッケージだけでインストールすることが出来るので、インストールはあっという間に終わるのが良い。
 CDやDVDからのブートに特化した、「KNOPPIX」というディストリビューションのCDを持っているが、それではハードディスクのブートローダーの書き換えまでは出来ないはずだ。
 Debian をインストールして「fdisk」を起動し、パーティションテーブルを良く見た私は、思わず息を呑んだ。なぜなら、先ほど「使用しない」の設定をした領域が、ことごとく「Linux」になっていたからだ。
『なるほど、NTFS や Fat32 でフォーマットされている領域に「使用しない」を指定すると、勝手に Linux の領域にしてしまうんだな。』
 そう思った私は、まだ冷静さを少しは保っていた。そのパーティションがフォーマットされてはいないということを知っていたからだ。そこで、それを然るべき名称に改め、その設定を保存してパソコンを再起動させた。そして GRUB のメニューで Windows XP を選択すると、真っ黒な画面に次のような文字が現れて、いつまで待っても先へ進まない。

Starting up...

 またまた別のパソコンで調べまくった。その結果、これと同じ症状の情報を発見することは出来たが、いずれもその修復の仕方が書かれていない。要するに、Windows XP を起動させるための何らかのファイルが書き換えられてしまったか壊れてしまっているので起動できないようだ。これが、Windows XP を単体で購入していたなら、そのCD-ROMで起動して修復することが可能なのだろうが、パソコンメーカー製のリカバリCDしか私の手元にはない。それだと、リカバリするしか手はないようだ。
 しかし私は、まださほど動揺してはいなかった。Windows Me のインストールは、XP よりも先に行わなくてはならないので、どっちみち XP はインストールし直すつもりでいたからだ。
 リカバリCDを入れてパソコンを再起動させると、インストーラーが起動して、「リカバリをするには 'R' を押しなさい。」という英語のメッセージが現れた。その指示に従うと、次のような内容の三択の画面になった。

Press	'R'	for standerd XXXXXXX System Recovery options.
		You will boot into the recovery partition or on CD if no recovery 
		partition is found.
Press	'F'	to format drive and perform a full system recovery.
		All data will be lost!

Press	'Q'	to quit and to boot the OS on hard disk.

 XXXXXXX の部分には、このパソコンのメーカー名が入っている。
 通常のリカバリだってフォーマットするはずだと思っていた私にとって、この短い説明文は、とてもわかりにくかった。1. と 2. の違いが良くわからなかったが、私は1. を選択した。以前にもこれを一度実行したことがあったからだ。そのときにはまだリカバリ・パーティションがあったので、各種ドライバやアプリケーションが、工場出荷状態に戻された。しかし、先ほどそれを削除してしまったので、今回のリカバリはわりと短時間で終わった。
 さあ、待ちに待ったこの瞬間だ。私はCDをトレイから取り出して、パソコンを再起動させた。すると、無事 Windows XP が起動して、始めて見るデスクトップの壁紙が現われた。購入した当初や、最初にリカバリしたときは、パソコンメーカーが用意した壁紙になっていたからだ。
 20時間ぶりに、ようやく Windows XP が帰って来たのだ。
『ああ、良かった~~!』
 しかし、喜べたのはほんの束の間のことであった。
 ファイルブラウザであるエクスプローラを起動した私は、変なことに気が付いた。先ほど私が設定したパーティションテーブルが書き換えられているのだ。
 ところで、以前の Windows のコマンドプロンプトには、「FDISK」という、パーティションをいじくるための便利なコマンドがあったが、XP にはそれが無い。しかし、Linux にならちゃんと「fdisk」があって、それでそのことが出来る。この時点では、XP のコマンドプロンプトに「DISKPART」なるコマンドがあることをまだ知らなかった私は、そのために、またまたまた、Debian 4.0 をインストールし直すことになった。Windows が MBR を書き換えてしまったので、それを書き直すことができない私は、そうするしかなかったのだ。
 その「fdisk」によって調べてみると、パーティションテーブルは、大体このようになっていた。
Partition種類起動フラグ容量ファイルシステム
sda2基本4.5GBW95 FAT32
sda1基本B14GBHPFS/NTFS
sda5論理5GBW95 FAT32
sda6論理5GBW95 FAT32
sda7論理5GBW95 FAT32
20.5GB空き
sda11論理8GBLinux
sda9論理8GBLinux
sda8論理2GBLinux swap / Solaris
sda10論理8GBLinux
sda4基本8MB?
 赤で示してあるのが、今回 Windows によって勝手に書き換えられたパーティションだ。いや、より正確に表現すれば、「リカバリによって勝手に書き換えられた」とすべきだろう。完全製品版の Windows XP のインストールなら、こんな強引なことはしないはずだからだ。
 これを見て大体わかったことは、このパソコンメーカーのリカバリだと、自動的にリカバリパーティションを作ろうとするということと、基本領域が3つ揃っていないと気が済まないということだ。
 しかし、最初の基本領域はまあいいが、最後のたった8MBのパーティションは、どうにも気持ちの悪いものだった。私はそれを削除して、それとは別な基本領域を一つ作った。こうしておけば、もうリカバリで勝手にパーティションを変えられることもないはずだろうと思って。それれが致命的な引き金となることも知らずに…………。
 設定の変更を保存した私は、Windows XP のリカバリCDを再び挿入してパソコンを再起動させた。
『今度こそ、完璧やで!』
 すると、真っ黒な画面に次のようなメッセージが3秒ほど現われただけで、リカバリが勝手に始まってしまったのだ。

Bad partition, all format...

 そのとき私は、
『相変わらず強引なメーカーやな。』
 と思った程度だった。フォーマットされるのは、どうせドライブ「C:」だけだと信じて疑わなかったからだ。
 リカバリが無事終了してパソコンを再起動させると、そこには二度目に見る Windows XP 初期状態のデスクトップの画面が現われた。
『いらんアプリケーションも入ってないし、これにて一件落着か。』
 すがすがしい気分になった私は、パーティションがまた勝手に変更されていないかどうかを確認するために、デスクトップの「マイコンピュータ」のアイコンをダブルクリックした。
エクスプローラ
 人間、どん底に突き落とされたとき、最初はそれを信じようとはしないものだ。私もその例に漏れず、この間違いの原因を自分にではなくパソコン側にあるものと断定した。要するに、「ローカルディスク(C:)」だけしか表示されていないのは、Windows が他のパーティションを見落としていると思ったのだ。Windows では、Linux のファイルシステムを認識できないということは知っている。だが、「D:」「E:」「F:」「G:」という、Windows 用の「FAT32」でフォーマットされたパーティションを見落としてもらっては困る。
 XPのコマンドプロンプトからそれを見る方法をネットで検索し、そのコマンドが「DISKPART」であることを突き止めた。それによって確認してみると……



ディスクが全部
フォーマットされて
しまったぅぁ~~~っ!!!!!

 データの消失という、私が最も恐れている事態になってしまったのだ。
 ハードウエアの故障だけなら、それを修理したり買い換えたりすれば済むことだ。ところが、自分が作り上げてきた画像や文章やサウンドなどのデータが完全に消えてしまえば、どんなにお金を積んでも戻って来ないのである。
 そもそも、新しいパーティションを作ったところから、この間違いは始まっていた。そこで不具合が生じた時点では、まだ何度も修復できるチャンスがあった。しかし私の場合、あれこれと要らぬことを試してみたので、このような結果になってしまったのだ。もっとよくネットで調べて、最善策を講じていれば良かったのだろうが、今となっては、いくら悔やんでみてももう遅い。
 しかし私は諦めなかった。
 80GBのディスクを完全にフォーマットするには、それ相応の時間が必要になるが、今回のリカバリでは、それをしているとは思えなかった。それだと、Windows の用語で言うところの「クイック フォーマット」というやつをしていることになる。そうすると、その中のデータを救出することが可能であるということを、以前何かで読んだことがある。
 藁にもすがる思いの私は、検索サイトでその情報の収集を開始したのである。

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