デスクトップパソコンの主なスペック | |
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CPU | PentiumⅡ 233MHz |
System Memory | 288MB(SDRAM) |
Hard Disc | 20GB |
OS | Windows Me |
ノートパソコンの主なスペック | |
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CPU | Intel Celeron 550, 2GHz |
System Memory | 1526MB DDR2 |
Hard Disc | 80GB |
OS | Windows XP |
それから数ヶ月が経過したある日のこと。
パソコンに向かっていた私は、何かで時間が余った拍子にあることを思い付いた。
『そういえば「ラジオステーションガイド」には、音楽のジャンルによっていくつかのカテゴリーが設けられてたよな。』
早速それを開いて見ると前にも見た通り、あまり興味が無いジャンルばかりがリストアップされている。試しに「クラッシック」で検索してみたら、この下のように表示された。
『なんだ、クラッシックが一局も無いのかよ。やっぱり、たいしたことねーな。』
そう思って何気なく上部に目を移した私は、「ジャンル別に参照」というプルダウンメニューがあることに気が付いた。『どうせ結果は同じだろう』と思いながらもそれを展開して見ると……
「クラッシック R&B」と「クラッシック ロック」の下に、付け足しのようにして「クラッシック」が表示されているではないか。駄目で元々とそれをクリックしてみたらこうだ。
『なんだ、外国の局ならいっぱいあるじゃないか。どうなってんの?さっきの検索?』
しかも、その上から3番目と4番目に「Baroque」という文字列があるではないか! 私が好きなバロック音楽を専門に流している局のようだ。128Kと32Kの二つがあるのは、音声ファイルを圧縮する際のビットレートの違いだろう。ファイルサイズを小さくすれば音質は劣化するが、それだけ伝送速度の遅い回線でも再生し易くなる。しかし、現在の我が家なら128Kでも問題ないはずだ。早速そこをクリックして展開してみる。
そして「再生」をクリックすると、「Windows Media Plyer」が起動してそのサイトのページを表示し、スピーカーから音が流れ出た。
『お! バッハのブランデンブルク協奏曲だ!』
ノートパソコンの内蔵スピーカーで聴く限り、128Kに圧縮されていても音質の劣化は殆ど気にならない。
NHKのFMだと、このような番組は一日一時間足らずだけだが、この局では24時間音を流し続けているようなので、朝から晩まで好きな音楽三昧が可能となるはずだ。
3~4曲おきに流されるCMから察するに、どうやらアメリカの局のようだ。それは番組の音楽とは全く関係無い、医療品や化粧品、不動産関係といったCMだが、番組の雰囲気を壊さないように、ある程度配慮されて作製されているようだ。また、これらのスポンサーのお陰で好きな音楽が無料で楽しめると思えばなんともない。
この「1.FM(ワンドットエフエム)」という局ではバッハやビバルディーの器楽曲を中心にして、フローベルガーやブクステフーデ、ゼレンカなどといった日本ではマイナーな作曲家の曲はもちろん、私も始めて聴くような作曲家のものが続々と流れるのが凄い。その表記は省略あるいは簡略化されており、「BACH」はヨハン・セバスチャン・バッハのことだし、「BACH CPE」はその次男のカール・フィリップ・エマヌエル・バッハのことだ。演奏者も同じで、「Bylsma」と表記されていれば、オランダの古楽器チェロ奏者アンナー・ビルスマのことになる。
日本のラジオ番組だと、作曲者のプロフィールや曲に関するエピソードなどを出演者が解説してくれることが多い。それは曲が作られた背景などを知る上で、とても貴重な情報となるのだが、この局ではCM以外のナレーションは一切入らず次から次へとランダムに曲が掛かる。何が出て来るかが楽しみなので、これもまたいいものだ。
もちろんリクエストも出来る。試しにやってみたら、1時間以内でそれが反映されたのには驚いた。「Total Listners Right Now:」の数字は、いつも10,000人以上なので、かなり待たされると思ったからだ。聴く人は多くても、リクエストをする人はそれほぽどいないようだ。
ちなみに「iTunes」を使ってもこの局は聴ける。
「ライブラリ」の中の「ラジオ」を選択し、下の方にある「Classical」を開く。
数あるラジオ局の中から「All Baroque Music(1.FM TM)」をダブルクリックするだけだ。
既に知っている人にとっては当たり前のことなのだろうが、今までそれを知らなかった私は、この発見を大いに喜んだだけではなく、30年近くずっと眠っていた血が騒ぐこととなってしまった……。
好きな音楽が聴けるようになると、今度はそれを録音してみたくなるのだから欲が深いものだ。
以前メインで使っていたデスクトップパソコンには、元から付属しているオーディオデバイスに加えて、M-Audio 社の「Delta Audiophile 2496」というサウンドボードも入っている。音楽製作の仕事をするときに必要なので、わざわざ購入して取り付けたのだ。それだと、パソコンが出力する音は録音できて当たり前だった。
デバイスとは、コンピュータに取り付ける機械のことだ。内臓マイクや内蔵ハードディスク、サウンドボードもそうだし、外付けのディスプレイやプリンターもそうだ。それを動かすためには、そのデバイス専用の「ドライバー」と呼ばれるソフトウエアが必要になる。
音楽関係の仕事は今までずっとデスクトップパソコンの方でしていたので、ノートパソコンに付いているオーディオデバイスのことを私はよく知らなかったし、購入してから今まで一度もそれで録音したことがなかった。しかし今回はこちらで録音することになるので、そこにインストールされている Windows XP の「アクセサリー」の中を探してみると、「サウンド レコーダー」なるアプリケーションがあった。これを使えばパソコンが出力する音を録音できるものと信じて疑わなかった私は、早速それを起動させると、ネットラジオの音を再生させながらその録音ボタンをクリックしてみた。
レベルメーターがあまり動かないので変だとは思ったが、録音したそのファイルを早速再生させてみると、劣悪な音質の音楽と共に、「カチッ」とか「スーースーー」という変な音が混じっている。
『なんだこりゃ???』
一瞬わけがわからなかったが、それはパソコンのスピーカーが出していたラジオの音楽と、マウスボタンのクリック音、そして私の鼻息を内蔵マイクが拾ったものであることがわかった。
こんなものではなくて、パソコンが出力する音をダイレクトに録音したかったのだ。それなら、入力するためのデバイスを変更しなければならない。「サウンド レコーダー」の「編集」をクリックし、「オーディオのプロパティ」をクリックすると、次のようなものが現れたので、その「録音」のプルダウンメニューをクリックしてみた。すると……
『なるほど、このマシンの録音デバイスは、この「IDT Audio」一つだけなんだな。』
次に、その「音量」ボタンをクリックすると、次のようなものが現れた。
『たったこれだけ?』
入力の数が、なんだか少ないように感じた。
それなら、その「IDT Audio」とやらを調べてみることにしよう。タスクトレイにあるIDTのアイコンを右クリックするとコンテキストメニューが現われたので、その中の「オーディオコントロールパネルを開く」をクリックしてみた。すると次のようなウインドウが現れた。但しこの画像のデザインは、このドライバーをバージョンアップした後のものだ。
あれこれいじっていると、左上から2番目の「WAVE」のセクションによって、ネットラジオの音がコントロールできることがわかった。
『しかし、これをどのセクションで録音するんだろう?』
という一抹の不安を抱えながらも、先ほどのような愚挙を繰り返さぬために、「マイク」のスライダーを目一杯下げ、ご丁寧にそのラジオボタンを「CDオーディオ」に切り替えた私は、再度「サウンド レコーダー」の録音ボタンをクリックしてみた。しかし、今度は全くの無音になっていて、音楽のかけらさえも録音されていない。
Windows におまけ程度で付いている「サウンドレコーダー」の性能をあまり信頼していない私は、いつもお世話になっているベクターから、録音するためのフリーソフトをあれこれとダウンロードしてインストールしてみた。
数種類のソフトで試してみたが、いずれでも録音することは出来なかった。
『変だな?』
これはどうも、ソフトよりも下のハードウエア的な問題であるということが薄々わかってきた私は、ネットで調べてみることにした。
「ストリーミング 録音できない」とか、「パソコンの音声を録音できない」などで検索してみると、いたいた。私と同じことで悩んだ人が。
情報を収集し、分析していくにつれて、問題の核心が明らかになってきた。
要するに、パソコンから出る音を録音するためには、「ステレオミックス」という機能が不可欠で、私のノートパソコンで採用されている IDT というメーカーのオーディオデバイスには、それが欠如しているということだ。
同じIDTのデバイスを採用しているDell というメーカーのパソコンだと、ドライバーをアップデートすれば、その機能が追加される場合もあるということだった。私のパソコンはそのメーカーのものではないが、一応その方法を試してみた。しかし、コントローラーのデザインが変わったくらいで、「ステレオミックス」は追加されなかった。
この問題を克服するには、その機能が付いたオーディオデバイスを新たに購入するしかないようだ。
『それが付いてるパソコンを別に一台持っていながら、そんな無駄なことなんかしたくな……』
と思った途端、私の頭にあることが閃いた。
『そうだ! そのパソコンで録音すりゃいいんだ!!!』
ストリーミング再生をしたときの苦い記憶が残っているせいか、そちらでそれをするという発想には今まで至らなかったが、ブロードバンド接続となった今ではそれも不可能ではないはずだ。
しかし、それが置いてある部屋には暖房がない。3月末のここ数日は、例年にない冷え込みで、庭には薄っすらと雪が積もっており、気温は摂氏4度あるかないか。冷蔵庫の中とほとんど変わらない。体を動かすならともかく、そんなところで椅子に腰掛けてコチコチとパソコンをいじくるのはご免だ。
日本の普通の家庭になら、石油ストーブかファンヒーターか電気ストーブのいずれか、即ち移動可能な暖房器具が少なくとも一つはあるものだが、我が家には薪ストーブ一台がデーンとこの部屋にあるだけで、これをその部屋に移すような重労働をするくらいなら、その部屋のデスクトップパソコンをこっちに持って来た方がずっと楽だ。
しかし、軽々と移動することが出来るノートパソコンに慣れてしまっている私は、それさえ面倒に思うのだから、人間一旦甘い汁を吸うと堕落するということが見事に証明されている。これがまともな人なら、そのことを反省して、パソコンを持って来るために渋々ながらも腰を上げるのだろうが、私の場合はコタツに入ったままで全く違うことを考えていた。
『この部屋のパソコンとあの部屋のパソコンを、ネットワークで繋ぐには……』
普段は頭の回転が鈍いし、機械文明に批判的な私であるが、このように横着したり怠けたりするためになら頭がそれなりに働くし、その実現に向けて機械を駆使して努力も惜しまないのだから、完全に矛盾している。しかし、そのような内部の葛藤は取りあえず横に置いといて、下の図のような構想を立ててみた。
無線LANルータ BLW-54CW3 の主なスペック | |
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無線部仕様 | |
対応規格 | IEEE802.11b,IEEE802.11g |
セキュリティ | WEP(64/128bit),WPA/WPA2(暗号化方式:TKIP/AES,認証方式:PSK) |
有線部仕様 | |
対応規格 | IEEE802.3(10BASE-T),IEEE802.3u(100BASE-TX) |
インターフェース | RJ-45ポート×4(WAN×1,LAN×3,AutoMDI/MDI-X対応) |
伝送速度 | 10/100Mbps(オートネゴシエーション) |
実効スループット | 65Mbps(有線でのFTP測定値) |
ルータ機能 | |
対応WAN回線 | FTTH,ADSL,VDSL,CATV |
WAN設定 | IPアドレス自動取得(DHCPクライアント),固定IPアドレス(手動設定) |
LAN設定 | 固定IPアドレス(手動設定),DHCPサーバ(有効/無効) |
セキュリティ | MACアドレスフィルタリング(許可/拒否),IPアドレスフィルタリング(許可/拒否) |
ハードウエア仕様 | |
消費電力 | 最大12W |
その他 | |
対応OS | Windows Vista/XP/2000,MacOS X以降(日本語版) |
まず試しに、「デスクトップ」側のIE(インターネット エクスプローラ)を、こちらの画面から起動させるために、あちら側の「C:\Program Files\Internet Explorer\iexplore.exe」のアイコンをダブルクリックしてみた。
『え!? そんなのありかよ!!』
ちゃんと起動して、こちらの画面にそのウインドウが現われたのだから驚きだ。ところが奇妙なことに、ブラウザ本体の外観が明らかにバージョン6なのだが、バージョン情報を表示させたらバージョン7になっていることもわかった。
試しに、こちら側のIEを起動させて確かめてみると……
次に、わざわざ「デスクトップ」本体まで行って、それを起動させて確かめてみると……
「ノート」側から「デスクトップ」のIE6を起動させると、機能自体は6だが、バージョンとプロダクトIDが「ノート」のものになってしまうということがわかった。それは、こちら側のIEの何らかの設定ファイルを読み込んでいるからだろうと思う。それにしても、コピーライトの年数がいずれとも違っているのが奇妙だ。しかし、これはマイクロソフトの開発者向けの問題で、私としては面白くもなんともないので、これ以上追求するのはやめることにする。
これによって、こちら側から「デスクトップ」のブラウザを起動すると、その設定ファイルなどをこちら側から読み込んでしまうことがわかった。それなら、あちら側のコンピュータのアプリケーションは、あちら側で起動させなければならないし、あちらの「コントロールパネル」などをこちら側からいじくるためにも、あちらのデスクトップ画面をこちらの画面に表示させる必要に迫られてきた。しかし、そんな都合の良いことが果たして可能なのだろうか?
そのようなソフトがあるかどうか、またベクターで探してみると、あるある。数はそう多くないが、それを実現させてくれるソフトがあった! しかもフリーで!!!
それらの使用者のコメントを見る限り、パソコンの初心者に対して遠隔操作で何かを教えるという、崇高なことに使っている人が多く、私のようなフシダラな使い方をしている人はいないかったが、今回のケースで最も使えると思ったソフトは、ズバリこれだった。
UltraVNC 日本語インストール版
素晴らしい!!!
この上の画像の一番上にずらっと並んでいる小さなアイコンは、「ノート」で実行されたそのソフトのツールバーで、その下が「デスクトップ」のデスクトップだ(ややこしいネーミングをしてしまった)。全画面表示にしたものを2分の1に縮小してある。
あちらの画面の解像度は 1024*768 picsel で、こちらのは 1280*800 picsel なので、表示出来ない部分は右のように黒くなっている。
こちらでマウスを動かせば、それに合わせてあちらのマウスカーソルが動くのだ!
それがややぎこちないのは、あちらの画面全体の動きをこちらで再現するために、その画像データを1秒間に何コマという単位で送らなければならないのだが、そのためのあちら側のスペックが追い着かないからだろう。しかし、こんな嘘のようなことが実現するのだから、これ以上文句は言うまい。
そのマウスによって、あちらのアプリケーションのテキストをクリップボードにコピーすれば、それをこちらのアプリケーションに貼り付けることが出来るし、こちらのキーボードで、あちらを操作することも出来るというように、ただのネットワーク接続だけでは実現しえない離れ業まで出来てしまう!
その仕組みは、あちらにインストールしたサーバを起動させておいて、こちらにインストールしたクライアント(ビュアー)でそれにアクセスするというものだ。と言ってしまえば簡単だが、これを開発した人も日本語版を作った人も偉い! しかも、フリーで配布しているところが尚偉いーっ!!!
さて、ソフトの使い方がわかったので、実際にやってみることにする。
まずは、あちらのIEを遠隔操作で起動させる。さっきの方法では、あちらの実行ファイルをこちらのマウスでダブルクリックしたが、今回はこちらからあちらのマウスカーソルを操り、それによって実行させるので、あちら側で実行したことになる。次に、こちらでしたのと同じようにして「Otto's Baroque」の音を再生させる。「デスクトップ」に現在スピーカーはつないでいないので、音はこちらに聞こえないが、これでOK。
次に、あちらで録音するには最も優れたソフトである、「Logic Delta」を起動させてその録音を試みる……あれ?……試みる……あれあれ? 録音ボタンをクリックしても、レベルメーターに信号の入力が表示されないぞ?!
あちらのサウンドボードのコントロールパネルを開いてみると、この下の画像のように表示された。それを見ると、音声の信号は左2つのステレオレベルメーターに緑と黄色で表示されている。音声の信号がここまで来ているということは、普通なら録音できるはずだ。
しかし、画像左下の黄色い「ここ→」で示したレベルメーターは、真っ暗な無音状態になっているのだ。あれこれと設定を変えても変わらない。試しに録音ボタンをクリックして、それで生成された*.wav(Windows の音声ファイル)ファイルをこちらに移して再生させてみたが、これも無音だった。
『う~~~ん、一難去ってまた一難……』
この日はとうとう、こここまでで終わってしまった。
何かの壁にぶち当たったとき、それを乗り越えることをいつまでも諦めないという執念深さが私にはあるが、その一方、気まぐれな方向転換をして、あっさりと問題を解決してしまうこともある。今回は、前者の傾向も多少あったが、結果的には後者となった。
翌朝、目が覚めてから既に布団の中でその構想を練り、朝食を手早く済ませた私は、早速その実行に取り掛かった。
まず検索サイトを使って、ストリーミングのファイルをパソコンに保存することが可能かどうかを調べてみる。すると、思った通りそれは可能であった。
普通だとストリーミングのファイル本体はユーザーからは見えず、サーバーに置かれている「メタファイル」にユーザーがアクセスすることによって間接的にダウンロードされるという仕組みになっているようだ。それは「パケット」という単位でコマ切れにされてサーバーから送られて来るのだが、ユーザーのパソコンのメモリーの中に一旦格納され、再生されるそばから破棄されていくので、ハードディスクには何も残らないのだ。
そのため、そのサーバーにある元のファイルを探し出して、それを直接ダウンロードしてハードディスクに保存してしまえば、あとは何度でも再生することが可能になるというわけだ。その作業には専用のソフトが必要になってくる。
私が今回それに使用したのは、このサイトが提供している「GetASFStream ver2.0.0.6」だ。Microsoft が開発したストリーミング用のファイルを解析することと、ダウンロードしてハードディスクに保存することを、これ一本で出来てしまうのでとても便利だ。もちろん動画にも対応している。
これで、この問題が一挙に解決した。しかも、しばらく使わずに眠っていた「デスクトップ」を遠隔操作できるようになったというオマケまで付いて。
さあ、朝から晩まで好きな音楽三昧だ! そう、朝から晩まで……
まず、保存しながら聴いていて、それが気に入れば曲の最後まで保存し、不要な部分を編集したりファイル名に曲名などの情報を入れて次々に保存直していく。そうしないと、あっという間に溜まってしまって、どれがどの曲なのだかわからなくなってしまう。
また、後で編集し易いようにCMのところで一旦止めるのだが、解析からダウンロードまで数秒の間があるので、「録音」ボタンをクリックするのが遅れると曲の頭が切れてしまう。そういう曲に限って、なぜか好みの曲だったりして悔しい思いをすることになるので、CMだからといって油断するわけにはいかない。
絶えることのない流れ作業になるので、食事を作って食べるときと用便をしに行くとき以外は、ずっとノートパソコンの前に座りっぱなしだ。いや、「ノート」を台所まで運んで、料理を作りながら録音しなければならないこともあった。しかし、これでは忙しくて録音した音楽を聴く暇がない。
それでやっと私は、「ストリーミング」というネーミングの真の意味がわかったような気がした。
「なるほど、確かに流れて来てるな。しかも激流だ~~~!!!」