ロゴ
総アクセス数:

現在の閲覧者数:

改修工事

改修工事-目次へ  間取図  次へ

腐食した柱の補修

2005.9.20. 更新

 我が家の南10畳の部屋には床の間がある。まだこの家に入居する前の改修工事期間中、ここの土壁に横に亀裂が入っているのを発見した。この家を借りることになったその半年前には、この亀裂はなかったので、この間に生じたのだ。
 その亀裂は、この部分の壁の貫きを支えている柱が、何らかの原因で下がったことにより生じたのだろう。その原因を究明し、修復しなければならない。私はまず、外の通風孔から縁の下を覗いて見た。すると・・・
 囲炉裏の部屋から居間、仏間、南10畳の部屋にかけて、なんと巨大な池があった。ただの水溜りなのだろうが、暗闇の中にたたずむその光景はちょっと不気味だった。いずれにしても家の下にそのようなものがあっては、湿気で床を支えている木材が腐食しやすくなるので家のために良くない。管理人のKさんに聞いたら、南の池の水位を下げれば、縁の下のその水は引くとのこと。早速実行する。

  1. 西の山側から南の池に流れこんでいる溝を浚渫(しゅんせつ)する。
  2. 南の池の水位を約18cm下げる。
  3. 家の下の水が、ほぼ完全に引く。水が引いた縁の下の水溜り

 水が引いたので、縁の下に潜ることが出来るようになった。
 まず、床の間の床を苦心してこじ開ける。すると、やはり柱の根元がかなり腐っているのが見えた。その部分が柱にかかっている荷重のために潰れた分、柱全体が下がったのだ。この柱の外壁は、トタン波板で覆われていたのだが、屋根から落ちる雨水でそれが腐食して穴が開き、そこから侵入した雨水が柱に掛かって、長い年月の間徐々に腐食していったのだろう。そして、近頃私が家の中を歩き回った振動で腐食した部分が一挙に潰れたのに違いない。
 私は、早速その柱の修理に取り掛かった。

  1. 柱と共に下がった床を支えている桁(けた)と地面の間に、角材と車のジャッキをあてがい、ジャッキで桁を持ち上げる。
  2. 柱の根元の腐った部分をチェーンソーで切断する。
  3. 除去した部分に石を置く。これなら水がかかっても腐食しない。
  4. 石と残った柱までの寸法を測って、それに見合った角材をはめ込む。柱の修理
  5. ジャッキを抜き、床の間を元に戻して完成。
改修工事-目次へ  間取図  次へ


(C) 2004-2015 Tano Kakashi All Rights Reserved.
inserted by FC2 system