かんたんグラタン
2002.11.12
更新 2011.07.01
日本では、カレーやグラタンはインスタントのルーやソースを買ってきて作るのが一般的だが、それら一般のものには必ずと言っていいほど化学調味料が添加されている。私はどうも、これの後味が好きになれない。そのため、我が家ではカレーもグラタンも手作りだ。
グラタンを手作りにすると手間が掛かるように思われるかも知れないが、ちょっとした工夫によって、市販のインスタントのもので作るよりも早く、しかも燃料や水や塩などを無駄にせず、後味のすっきりしたものに仕上げることが出来る。また、食器への焦げ付きも殆ど無いため後片付けの手間も省けるので、一石二鳥どころか、三鳥も四鳥もある優れものだ。
作り方
- 材料(4人分)
オリーブオイル、月桂樹の葉1枚、ニンニク2カケ、玉葱中半個、塩大さじ1杯、胡椒適量、人参中半本、ジャガ芋中1個、椎茸2つ、鶏の胸または腿肉200g、牛乳1リットル、バター適量、マカロニ等のショートパスタ160g、タイム2つまみ程、ピザ用チーズ適量。
- 下ごしらえ
月桂樹の葉は横半分に切る。ニンニクはみじん切り、玉葱と椎茸はスライス、人参とジャガ芋と鶏肉は1センチ位の角切りにする。
- 調理
- フライパンを中火で熱してオリーブオイルを敷き、月桂樹の葉を炒め、香りが出てきたらニンニクを加え、ニンニクがやや狐色になったら切った玉葱の半分だけと塩胡椒を入れて弱火にし、玉葱がしんなりするまで炒める。
- 人参、ジャガ芋、椎茸、鶏肉を加えてさっと炒め、牛乳を入れて焦げ付かないように時々かき混ぜる。これが沸騰するまでの間に、皿の表面にバターを満遍なく塗っておく。
これをしておくと風味が良くなるし、グラタンが皿に焦げ付かず、食後の食器洗いの手間が格段に違う。このとき牛乳が吹きこぼれないように充分注意すること。
- 沸騰したらすぐにパスタを入れて、互いにくっつかないように時々掻き混ぜる。
すると、パスタが牛乳の水分を吸うのと表面が溶けるのとで、次第にとろみがでてくる。
- パスタに完全に火が通ったらすぐに火を止め、熱いうちに先程バターを塗った皿に盛り付け、
タイムとチーズを振りかけ、残りの玉葱をトッピングにする。
- オーブンなどで5~6分焼き、上のチーズが狐色になれば出来上がり。
バリエーション
上記の材料は、そのごくほんの一例だ。鶏の代わりに蝦やアサリにしても美味しい。その際、月桂樹と一緒にフェンネルシード(ウイキョウ)を一つまみ炒めると尚一層本格的な味わいになる。
ポイント
要するに、あらかじめバターを皿に塗っておくことと、パスタを他の材料と一緒に牛乳で茹でてホワイトソースもどきを作ることによって、わざわざ湯を沸かしてパスタを塩茹ですることを省き、食器への焦げ付きも防ぐというわけである。
こうして種を明かせば簡単(かんたん)なことであるが、かんたんに作れる割には充実した味わいに、感嘆(かんたん)して頂けるかも……。というわけで、かんたんグラタンでした。
だいどころ 客間