学名:Undaria pinnatifida、褐藻綱コンブ目チガイソ科の海藻。
私の住む地域では、冬の終わりから春先に掛けて生わかめが出回るが、その時期が終わる頃である3月から4月にかけて、このメカブが出回る。
これを湯にくぐらせると、このような緑色に変化し、磯の香り満載の食材となる。しかし長く加熱すると、この色と磯の香りは失われてしまう。
これはわかめとは別物に見えるが、わかめの根元にある生殖細胞が集まった部分であり、この時期でしか見られない貴重なものなのだ。
食感は普通のわかめよりずっと肉厚でコリコリッとしており、加熱してから刻むとトロミが出る。
店では普通、海から上げたままの状態で売られている。これはまだ生きているので、冷蔵庫内であれば4~5日間保存することが出来る。冷凍保存も可能だが、それだと死んでしまうので解凍後は2~3日で使い切ること。
山葵醤油や生姜醤油や酢醤油だと、質素ではあるが、ちょっとおしゃれな酒のつまみまたはご飯のおかずとなる。
味噌汁、うどん、蕎麦、ラーメンなどの具としても、我が家では大活躍する。
春の到来を味わえる食材の一つだ。