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しぜん

アオダイショウ

2004.07.05
更新 2011.07.08

 ナミヘビ科の無毒ヘビ。学名:Elaphe climacophora

 ある日、風通しのために開けていた戸を閉めに、外から母屋の裏に回って、帰るときに発見した。ということは行きにもいたのだが、まったく動かないので気が付かなかったのだ。
 体長約1.3m。我が家周辺で見かけた最大の蛇だ。慌てて家の中にカメラを取りに行き、戻ってみたらまだ同じ場所に居た。

アオダイショウ1

アオダイショウ2

 王者の風格なのだろうか、死んだふりをしているのだろうか。それとも寝ているのだろうか。近付いても、まるで動こうとしない。
 私は調子に乗って正面からカメラを構えて徐々に近付いた。それでも動かない。但し、私が鼻先30cmあたりまで近付くと、舌を出して私の匂いを確認するので、寝ているのではないことだけはわかった。
 私は、そのドアップの顔写真を撮ろうとしたが、草の蔓が顔の上を横切っていて、あまりいい写真にならない。そこで、近くにあった木の枝を持ち、それで蛇の首を持ち上げ、草の蔓の上に乗せた。なんと、それでも動かない! 相変わらず私が顔を近付けると舌を出すだけである。
 まるで、写真に撮られるのを喜んでいるかのよう。こんなヘビ、初めてだ!

アオダイショウ3

 アオダイショウは、他のヘビと違って、人家の天井裏に住まいすることもある。そしてネズミなどを食べてくれるので、大助かりだ。
 私はネズミと同居するくらいなら無毒のヘビと同居した方がずっとましだ。なぜなら、ネズミは、さまざまな病気を運んで来るだけでなく、私の聖域である台所の流し台の上に、ずかずかと泥足で上って来るという、許しがたい行為を行う。それに対し、ヘビが人間に媒介する病気をあまり聞いたことがないし、ヘビの這った跡はほとんど汚れないのでとても清潔だ。しかも、私の食べる穀物や野菜、魚介類や動物の肉をくすねたりせず、天井裏でドタバタ走り回ったりもせず、同居する際のマナーをちゃんとわきまえている。その点では、我が家の猫の上をいっている。
 これをご縁に、ネズミが家に侵入してくる「秋から冬へのお泊りは是非我が家へ!」と、心で勧誘する私であった。

しぜん  客間


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