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炭調理のための環境整備

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2004.06.28
更新 2017.01.04

ご注意:火を扱う際には、万が一の場合に備えて、消火のための水または消火器を手元に置いておきましょう。
炭を燃やすと一酸化炭素が発生し、その中毒は生命にかかわります。充分な換気がなされている場所で使いましょう。

なぜ換気が必要か

 木炭や豆炭を燃やすと、いくつかの気体が排出されるが、その中に一酸化炭素がある。この気体の中毒になると、気が付かないうちに意識が無くなり、そのまま死に至ることが多いと聞く。石油ストーブやファンヒーターなどを密閉された環境で使用している場合には、換気の必要に気が付いてから窓を開けるということもあるが、こと炭火に関しては、気が付かないうちに意識が無くなるので、その方法は通用しないと思った方がよい。
 つまり木炭や豆炭は、あらかじめ換気が充分になされている場所でなければ、使用してはいけないと考えるべきだ。
 この一酸化炭素の比重はほぼ空気と同じなので、特定の場所に溜まることはない。我が家は古い作りの木造家屋なので、壁や窓枠のあちこちに隙間が開いている。このような作りなら、屋内での一酸化炭素中毒の心配はまず無い。冬は寒いが……

煙と灰の対策

 七輪内部で炭に着火する際には、一時的だが大量の煙が出る。そのため、近所が隣接している場合には周囲への配慮が必要だ。外に干してある洗濯物にその煙の匂いが付くのを嫌がる人もいるだろうから。秋刀魚を焼いて一杯やろうかと七輪に火を起こして換気扇を回したら、遠くから消防車のサイレンが聞こえてきて、それが自分の家の前で止まったなんて、決して酒が美味くなる話しではない。
 また、七輪内部で直接火を起こすときには、うちわで扇ぐため、灰が舞い上がって周辺に積もっていく。灰は決して不潔な物ではないし、むしろ抗菌作用があるので、そこからカビが生えてくることはまずない。しかし、台所にパソコンなどの精密機械があると、これが中に侵入してトラブルの原因になることも考えられる。
 この煙と灰の拡散を避けるためには、火熾しを七輪では行わず、市販の火熾し器に炭を入れ、ガスコンロで着火するという方法がある。これだとガス代は掛かるが、着火の煙も殆ど出ず灰もさほど拡散せずに炭火での調理が可能になる。また、屋外で火を起こしてから、その七輪を台所に持って来るという手もある。その移動の際は、転倒に注意することと、前述したように煙のご近所に対する配慮を忘れずに。

防火の環境

台所2 台所1

 ガスを扱うのに危険が伴うように、炭火を扱うのにも当然危険が伴う。我が家では流し台横の手製の木の台に、ガスコンロと七輪その他が乗っている。七輪の部分とそれに隣接した土壁の部分には、ブリキの板が張ってある。これは、着火した七輪からこぼれた炭や、舞い上がった火の粉による引火を防ぐ処置だ(土壁そのものへ引火することはまず無いのだが)。
 また、七輪の上には換気扇があり、着火の際の煙と灰や、魚を焼いたときの煙などを外へ出すようになっている。
 万が一の場合には、左側の流し台の水道か右側の柱の消火器が消火に使用される。
 これらは、我が家での環境であるが、防災の面で厳しくチェックすれば、木製の柱や窓枠、天井や床にも安全対策をしたいところだ。また、換気扇にはダクトがあった方が良いだろう。

ご注意:ここでご紹介している情報を元にして生じた火災や火傷、一酸化炭素中毒などに対して、このサイトでは一切責任を負うことが出来ません。火の取り扱いと換気には充分ご注意ください。

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