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はたけ

芯喰い虫(シンクイムシ)・根切り虫(ネキリムシ)

2005.07.08
更新 2016.07.05

芯喰い虫(シンクイムシ)・根切り虫(ネキリムシ)とは

 特定の虫の種類を指すいわゆる和名とか学名のようなものではなく、「毛虫」とか「芋虫」のような総称。
 シンクイムシは植物の果実の芯を食べるものと、植物の幹の芯を食べるものに別けられるが、ここでは後者について取り上げる。

シンクイムシ

 たくさんの枝や葉を茂らせて果実も実らせ元気だった植物が、ある日突然急にしおれて枯れてしまうことがある。それは、この虫の仕業の可能性がある。
 植物がまだ小さな苗の段階で幹の内部に侵入し、そこを棲家にして幹の芯を食ながらその植物と共に成長する。芯を食べられて幹が弱った植物は、軽い衝撃などでも幹が折れてしまい、そこから上に水分が行かなくなり、たちまち枯れてしまう。
 野菜では、トマト、ミニトマト、ナス、ピーマン、オクラなどがその被害に遭いやすい。

ミニトマト
喰われた幹 芯喰い虫
矢印で示しているのが幹の芯に開けられた巣の断面 取り出した虫
幹に開けられた穴 芯喰い虫
この穴の中に入っていた 取り出した虫

 上の画像の例で食べられた植物は全く違うものだが、虫はいずれも長さ3cm弱で、多分同じ種類のものだと思う。
 これを取り出すのは簡単だ。進入された植物が枯れてしまう前に引き抜くか切るかして、それを水に漬けると苦しがって出て来る。文字通り「水攻め」だ。

水攻めによって巣から出て来た虫
水攻めによって巣から出て来た虫

ネキリムシ

ネキリムシ01

 芽が出て間もない野菜の茎や、定植して間もない野菜の茎が、朝起きて見たら突然根元から切られていたということを経験された方は少なくないと思う。それはこの虫の仕業であることが多い。トマト類、ピーマン、ナス、オクラなどの夏野菜が被害にあいやすい。
 切られて間もなければ、その茎の周囲半径約4㎝以内を約1cmほど掘ると、たいてい太さ1~2mmほど、長さ1~2㎝ほどの地味な色をした芋虫が丸まって出て来る。それがこの犯人だ。他の苗にも被害を拡大させないためにも、見つけ次第殺した方がよい。

防御

シンクイムシ防御1

 幅3~4cm四方に切ったタケノコの皮を、図のように花や野菜の苗の幹と土が接触する部分にスカートのように巻く。なぜタケノコの皮なのかというと、夏野菜がやられる時期に、ちょうどタケノコが生えてくるのと、タケノコの皮には内側に丸まろうとする性質があるので、わざわざベルトのように紐で縛る必要がないからだ。もし生のタケノコが手に入らなければ、プラスチックなどで代用してもよい。
 このようにすると、これらの虫の被害は大幅に減る。

シンクイムシ防御2
定植したピーマンの苗を防御したところ

ネキリムシ防御
定植したオクラの苗を防御したところ

それでもやられてしまったら

 このような防御をしても、進入されることが稀にある。その発見が比較的早く、野菜が完全に萎れてしまう前なら修復することが出来る。但しそれが可能なのは、トマトミニトマトといった、挿し木の出来る植物に限られる。
 中の虫を除去した株の根元を、たっぷりと水を張ったバケツに漬けて、直射日光の当たらない明るく風通しの良い場所に置いておく。

水に漬ける
 3~4日もすると、下の画像の青丸で囲んであるような白い根が茎から出て来る。
根が出て来る
 根の長さが10センチくらいになったら土に定植し、雨が降らない日は朝夕たっぷりと水をやる。
土に植える
 それを2~3日続けてみて、水をやらなくても萎れなくなったら根付いたということなので修復成功。


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